清浄山光明寺へようこそ

〜ごあいさつ〜

 広島県尾道市にある、当山・光明寺は「備後路の古刹(こさつ)」「瀬戸内水軍ゆかりの寺」として知られています。正式には「清浄山 宝幢院 光明寺(しょうじょうざん・ほうどういん・こうみょうじ)」と称し、京都東山にあるもみじで有名な浄土宗西山禅林寺派の総本山・永観堂禅林寺の一般寺院です。

尾道は近年「中世からの箱庭的都市」「よみがえる村上海賊の記憶」で、日本遺産(Japan Heritage)に認定され、“日本遺産のまち”としても知られるようになりました。

 浄土宗は、法然上人(1133年~1212年)が承安5年(1175年)43歳の時に開かれたもので、阿弥陀仏の本願を信じて阿弥陀仏の名を唱える、つまり「智者のふるまいをせずして、只一向に念仏すべし【一枚起請文】」というのが基本的な教えです。

 そして、法然上人の弟子で「浄土宗西山派」の祖である、西山上人(1177年~1247年)は、「いたずらに機の善悪を論じて仏の強縁(ごうえん)を忘るることなかれ。不信につけてもいよいよ本願を信じ、懈怠(けだい)につけてもますます大悲をあおぐべし【鎮勧用心】」と説かれています。

 毎日の暮らしの中で、ゆっくり、あわてず、急がず、「ほれぼれと南無阿弥陀仏と唱うるが本願の念仏にてはあるなり」と、称名念仏を私たちが実践することが大切であると説く宗派です。光明寺は、その名の通り「清らかで汚れのない(=清浄)、光り輝く明るい(=光明)親しみやすいお寺」を目指しています。

清浄山光明寺

 このウェブサイトは、そんな“日本遺産のまち”尾道の歴史的にも縁の深い光明寺について、また光明寺に関係する事柄をご紹介していきます。
どうぞ、ごゆっくりとご覧ください。

— 清浄山宝幢院光明寺 住職 御藤良基