潮風通信

〜尾道の潮風にのせてお届けします〜

第13話

瀬戸内海の海賊は、海外のパイレーツとは違う

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 海賊というと、海外のパイレ―ツ(英語表記:Pirates)をイメージします。ドクロのマークを掲げ、通行する船を襲い、積み荷を略奪するという悪のイメージが強いものです。

しかし、瀬戸内海の海賊は、商売や交易もするし漁業もしており、広く海で生活をする人々をさします。通行料や警固料の徴収を生業とする海の民、海の領主とも言えます。
水軍は、明治時代以降に作られた言葉で一時的に毛利などの軍隊として働くこともありましたが、恒常的な専門の軍隊組織ではありませんでした。

(平成28年9月4日:光明寺での松山大学・山内譲教授の講演内容から一部抜粋)